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乳房星(再リフォーム版)
第77章 ダブルブッキング
またところ変わって、たつろうさんの実家の近くにある印刷工場にて…

いつもうちでお弁当を食べていた将之は、この日は工場のすみで弁当を食べていた。

その時に、和子が魔法びんと湯のみ急須と茶葉が入っている赤いつつを持ってきた。

「将之さん。」
「和子ちゃん。」
「ここで食べよったん?」
「ああ…おにいがおるところにおったらしんどいねん。」
「ごめんね…おにいは、仕事がうまいことゆかんけんイライラしよんよ。」
「そう…」
「お茶入れるね。」

和子は、お茶を煎れる(いれる)準備を始めた。

将之がのむお茶を煎れ(いれ)ている和子は、将之に言うた。

「将之さんは、ここへきて何年になるん?」
「20年…中学の卒業式を終えたあとすぐにクニを出た。」
「高校に行かなんだのね。」
「ああ。」
「クニはどこ?」
「クニ…そんなんねえよ。」
「どうしてなの?」
「オヤジの酒のせいでクニ棄てた(すてた)。」
「そう…」

和子は、いれたてのお茶を将之に差し出した。

将之は、なにも言わずにお茶をのんだ。

この時、和子は一目で将之を好きになった。

将之も、和子を好きになった。

この日から、ふたりは結婚することを念頭にしたお付き合いを始めた。

(前章・前フシのたつろうさんが住んでる地区の表記について・たつろうさんは実家と離れている…松山市で暮らしている嫁はんと不仲なので、事実上別居中である…そのために、たつろうさんはもといた地区の実家で暮らしていると言うことである…小関の家にムコヨウシに入っているが、血をわけたおやきょうだいであることに変わりはない…)
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