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乳房星(再リフォーム版)
第6章 愛の終着駅
「眞規子はんの気だるい気持ちが原因でよーくんがあぶない目に遭ったと言うことがまだわかってへんみたいやな!!」

ダンナに怒鳴られた施設長さんは、シュンとした表情で言うた。

「すみませんでした…」

端にいる小林が、ものすごく怒った口調で施設長さんを怒鳴りつけた。

「コラ!!オドレはワシをおちょくっとんか!!」
「小林…」

小林を止めたダンナは、施設長さんにたしなめる声で言うた。

「もうええ…眞規子はん、よーくんのもとへはよ行ってあげなさい。」

施設長さんにどやされた施設長さんは、私となみさんが待っている浜辺へ向かった。

それから数分後に、ダンナと田嶋と小林と山岡とあとから入ってきた番頭はんと数人の丁稚(でっち)どんたちで密談を始めた。

「溝端屋。」
「小林。」
「わて、こない思ったけど…よーくんが施設に戻ったら、また同じことがおきると思いまんねん。」

小林が言うた言葉に対して、田嶋は不気味な声で『そのようだな…』と答えた。

ダンナは、番頭はんに私を日本から出国させると言うて、例のプロジェクトを実行せよと命じた。

そして、翌朝6時過ぎ…

私は、施設長さんとなみさんと一緒に再び旅に出た。

高知空港から朝イチの東亜国内航空機(日航)に乗って、福岡空港まで行った。

そこからソウルキンポ空港行きのアシアナ航空機に乗って、出国した…

その後、ソウルキンポ空港から第三国経由で中国に入国した。

私は、その間ずっと施設長さんのふくよかな乳房にすがりついていた。
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