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乳房星(再リフォーム版)
第1章 遠くへ行きたい
それから20分後…

建材店から逃げてきた実父は、今治桟橋の青ビル(港湾ビル)に到着した…

実父は、ビル内の待合室にあるコインロッカーに収納していたキャリーバッグを取り出した。

その後、身障者用のトイレで着替えをした…

(ゴロゴロゴロゴロ…ポツポツ…ドザーッ、ドザーッ…)

実父がトイレで着替えをしている時であった…

雷が鳴ったのと同時に、ポツポツと雨粒が落ち出した。

それから数秒後、雨は非常に激しい音を立てて降りだした。

トイレで着替えを終えた実父は、キャリーバッグを持ってロータリーにあるバス乗り場へ向かった。

この時、雨はさらに激しい音を立てて降っていた…

早く逃げたい…

この街から一刻も早く逃げたい…

実父は、ソワソワとした表情で腕時計と待合所のかべにかかっている時刻表をひっきりなしにみつめている…

その時であった…

(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…)

遠くで、けたたましいサイレン音が鳴り響いている…

けたたましいサイレン音を聞いた実父は、より激しい動揺に襲われた…

(ウーウーウーウーウーウーウーウー…ピーポーピーポーピーポーピーポー…)

しばらくして、消防車とパトカーと救急車のけたたましいサイレンも一緒に鳴り響いた…

つづいて、その付近にある美須賀の消防団の詰め所から出動した消防車のサイレン音が鳴り響いた…

今治の中央消防署のけたたましいサイレン音は、鳴り止むことなく鳴り響いた…

実父は、一刻でも早く逃げたいので、気持ちがソワソワしている。

それから1分後に、バス乗り場に大型バスが到着した。

実父は、キャリーバッグを持って乗り場に到着した大型バスに乗り込んだ…

バスに乗り込んだ実父は、窓をカーテンでおおったあと、イスに座った。

そして、ひざの上に載せたキャリーバッグを抱きしめながら身をひそめている。

実父が乗っている川之江行きの特急バスは、非常に激しい雨が降る中を定刻通りに出発した…
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