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乳房星(再リフォーム版)
第143章 春遠からじ・その2
7月2日の朝6時過ぎのことであった。

(ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ…)

私は、電動シャッターが上がる音におどろいて起きあがった。

(コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ…)

つづいて、かわいたくつおとが聞こえた。

この時、私の目の前に白濁色の作業着姿の目つきの悪い男がやって来た。

男は、鋭い目つきで私をイカクした。

その後で、白濁色の作業着姿の男たち20人がキンショウブロックが積まれているカーゴを倉庫にハンニュウしていた。

ハンニュウが終わったあと、目つきの悪い男は私の前から立ち去った。

(ガラガラガラガラガラガラ…バターン…)

そして、電動シャッターがしまった。

このあと、私はアルミの流しの下にある工具入れを取り出して、準備に取りかかった。

白の長靴をはいて、防水エプロンをつけて、両手に加藤水産のロゴ入りの軍手をつけたあと、私は作業に取り組んだ。

(チョキンチョキンチョキンチョキンチョキンチョキンチョキン…)

私は、はさみを使ってキンショウブロックについているしいたけの実と切れ端をつみ取ってきれいにする。

実は食材用のケースに、切れ端はバケツに分けて入れる…

キンショウブロック1個とばしたら3円、それを1日に1000個とばす…

全部とばしたら、ホースの水でセンジョウする。

夕方6時過ぎに、例の男たちが積みに来る。

できあがった分の積み込みと次とばす分を積んだカーゴのハンニュウが同時に行われる。

そのたびに、目つきの悪い男が私をイカクする。

そしてまた、倉庫から出発した。

それから数分後に、私はたたみの上にあるちゃぶ台に座ったあと、平手打ちでちゃぶ台をバーンとたたいて、両手で頭を抱え込んだ。

なんやねん…

あいつらは、私にどななうらみがあるねん…

地区(ここ)の人間は、チンピラばかりだ!!

小倉(ここ)の水…

私に合わんかもしれへん…

けど、ゆめいろ市に戻りたいとは思ってへん!!

なにがゆめいろいっぱいの学園都市だ!!

なにが天国だ!!

ふざけるな!!
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