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乳房星(再リフォーム版)
第149章 雨の慕情
「あんさん、オマルを持ってきたよ。」
「はっ?」
「はっ?…じゃなかろが、オマルを持ってきたよといよるねん!!」
「えっ?」
「あんさんがダイベンするといよるけんオマルを用意したんや!!」
「あの~…」
「なんぞぉ!!」
「私が言うてるダイベンの意味が違うのですが…」
「なーんもちごてへんねん…あんさんがダイベンする言うたけんオマル出しただけや!!」
「私が言うてるダイベンは…」
「ゴタゴタゴタゴタ言わんとはよダイベンせえや!!」
「トホホホ…」
「オイおまえら、カミと消毒液用意しとけ!!」
「へえ!!」

時彦は、泣く泣くダンナたちの前でチジョクをさらされた。

アホくさ~…

なんやねん一体もう…

ヒョウシ抜けしたわ…

(ザーッ…)

時は、夜8時半頃であった。

私は、那珂川にかかるであい橋を渡って中洲川端の色街へ向かった。

中洲川端の色街にて…

雨に濡れながらトボトボと歩いている私は、これからどないしようかと考えていた。

入国管理局へ行って、出国申請をすませて日本から出国したい…

なのに、ナマクラコームインのせいで出国できない…

どないしたらええねん…

はよ日本から出国したい…

韓国にいるマァマに会いたい…

アメリカ合衆国のハイスクールへ行きたい…

私は、震える声で泣きながら通りを歩いていた。

通りのスピーカーから、八代亜紀さんの歌で『雨の慕情』が流れていた。

私は、震える声で歌いながら通りを歩いた。
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