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第3章 遠未来から来た少女。

タイムトラベラーは時間干渉から保護するための半空間フィールドによってその拠点を隠していた。彼ら彼女らは表向きは中立であったが、弥勒戦争を阻止する神々でもなかった。

弥勒戦争とは銀河の神々が女系帝国新葉を率いてその圧倒的な科学力により男性を支配せんとした銀河戦争である。弥勒戦争は女系帝国新葉とタケル人のあいだに生まれた子孫により停戦がされ、タケル人は女系帝国新葉に組み込まれて、第二新葉帝国が生まれた。

タイムトラベラーである、凛はその新葉のはるかな遠未来の末裔の一人だ。

村に入った。

凛は停戦協定の話を聞く。

新葉人レジスタンスはタケル人に技術提供をしている。いやレジスタンスというよりは新葉内部における権力闘争の尖兵だったかもしれないが。

しかし新葉帝国の主流派は託占されたタケル人の抹殺を停止するつもりはないらしい。複数の恒星がノヴァ化されていた。
恒星起爆装置による恒星爆弾はしかし新葉の拠点である女神星系をも脅かしていた。