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それでも僕は
第12章 12※





「ふわぁ…」
朝練終わって教室でぼーっとする。正臣くんはいつも遅刻ギリギリにしか来ないため、学校で唯一静かに過ごせる時間だ。ゆっくりできるのは良いがやっぱり退屈で仕方ない。結局、今日は正臣くんは学校に来ることはなかった。元々正臣は気まぐれでサボったりすることは良くあったが最近は毎日投稿していただけあって少し引っ掛かった。正臣くんが騒がしいせいもあって、彼がいないといつも以上に学校が退屈に感じる。6限目の体育を終え、教室に戻る途中の階段で僕の視界が急に歪んだ。僕は壁に手を付いてなんとか踏み止まろうとするが、視界がぐるぐる回るせいで立つことすらままならず、僕はふらっと後ろに倒れてしまう。冷たい床に叩き付けられると思った瞬間、がっしりとした腕に支えられて僕は意識を失った。






「ここは…」
目が覚めて、気付いたら保健室にいた。確か僕は急に気分が悪くなって意識を失って…どうなったんだろうか?
「大丈夫か?宗田くん?」
僕が目を覚ました僕に気付いたら南先輩が心配そうに僕の顔を覗き込む。
「僕…」
「やっぱり熱があるな」
南先輩は僕の額に自分の額を当てる。南先輩のキレイな顔面が間近にあると男の僕でも思わずドキッとする。
「南先輩…すいません」
「良いよ、別に」
南先輩に迷惑かけたことを謝る。南先輩は僕の額に冷却ジェルシートを張った。
「それより大丈夫か?家族に連絡して病院に行くか?」
「両親は出張中なのですぐにはこれません、少し疲れが溜まっていただけので休めば大丈夫だと思います」
「…そうか、じゃあせめて家まで送って行くよ」
南先輩はそう言って僕と自分のかばんを取りに戻った。
「宗田くん、目が覚めたのね」
南先輩と入れ代わるように保険医が入って来た。保険医は僕の体温を計ったりする。
「ご両親に連絡したけど、出張中のようね」
「はい」
最初、保険医がいなかったのは両親に連絡を取ってたからなのか。
「あの僕はもう大丈夫なので…」
「結構ふらふらじゃない、そのまま帰って倒れたりしたら通行人に迷惑かけるわよ」
保険医は無理しようとする僕にため息を吐いた。
「宗田くん、迎えに来たよ」
「南先輩…」
どうしようかと迷っていると南先輩が保健室に戻って来た。保険医は南先輩を見てなるほどと頷いた。
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