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それでも僕は
第12章 12※



「南くんが宗田くんを送ってくれるのね」
「はい」
一見チャラそうに見えるがその実面倒見は良い南先輩…成績も優秀で、部活でも結果を残していることもあって南先輩の教師からの信頼は厚い。南先輩が付いていることを知った保険医は僕の帰宅を許可した。僕は南先輩と一緒に帰ることになった。オフィス街を歩いていると休憩中のOLが南先輩に釘付けになる。相変わらずモテるな…と僕は感心する。
「大丈夫?」
「は、はい…」
南先輩に集中しすぎて前を見てなかった僕は危うく転びそうになるのを南先輩がさっと支える。
「……俺も暑くてのど乾いたし、少し休憩しようか?」
南先輩がコンビニを指す、僕と南先輩はコンビニに入る、僕ものどの乾きを感じていたけど、飲み物を買いに行く余裕はなかった。僕はイーストインスペースのイスに座る。
「宗田くん…はい、ちゃんと水分取ってね」
南先輩は僕にミネラルウォーターを渡す。僕が飲み物を買いに行く元気ないのを気付いていたのか、南先輩は僕の分までミネラルウォーターを買ってくれていた。
「ありがとうございます」
冷たいミネラルウォーターが熱のこもった僕の身体に染み渡る。コンビニで休憩したおかげなんとか持ち直すことができた。




「どうぞ、入ってください」
僕はここまで送ってくれた南先輩を家に招き入れる。
「…かばんはソファーに置いてください」
「俺がやるから、先に自室で休んだほうが良いよ」
僕はクーラーのスイッチを入れる。南先輩に飲み物を出そうと冷蔵庫を開ける。南先輩はまだふらふらした倒れそうな僕を支える。
「すいません」
「あぁ…良いよ」
立つのがやっとの状況では逆に南先輩に迷惑をかけると判断した僕はソファーの上のかばんを持って自室に戻る、学ランをハンガーにかけ、ベッドに横になる。今日一日で南先輩にいっぱい迷惑かけてしまったと自省する。tもっと自分の体調に気を配っておけばここまで南先輩に迷惑をかけることはなかっただろうに…。
「宗田くん…身体はどう?」
南先輩は飲み物を載せたトレイを持って僕の部屋に入った。
「飲み物と濡れたタオル持って来たから身体拭いて着替えたほうが良いんじゃない」
「あ、ありがとうございます」
南先輩は飲み物と濡れたタオルをサイドテーブルの上に置いた。
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