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それでも僕は
第16章 16※



「………」
「戻ったか、黒崎…そろそろ行くけど良いか?」
「あぁ…」
黒崎は短く答えると俺の車の助手席に乗り込む、俺は反応の薄い黒崎に肩をすくめ、運転席に座り車を走らせる。車が走り始めたころは景色を眺めていたが、疲れていたのか30分くらいすると眠っていた。1時間ほど車を走らせると旅館に着いた俺は旅館の駐車場に車を止める。
「おーい、もう着いたぞ」
「…………」
隣で寝ている黒崎を揺さぶるが一向に起きそうにない、どうやら昨日は手酷く抱かれたいみたいだ。俺は脳天気にすやすや寝ている黒崎にため息を吐く。
「んッ…?」
俺は寝ている黒崎にキスをする、俺は黒崎が寝ていることを良いことに黒崎の咥内に舌を挿れる。黒崎は異変に気付き、目を開ける。俺にキスをされていていることに気付いた黒崎は目を瞠った。車内で水の音が響く。ひとしきり黒崎にキスして満足した俺は黒崎から唇を離す、俺と黒崎の間を銀色の線が繋ぐ。
「……な、何すんだよ」
「黒崎がいつまで経っても起きないからだろう」
俺は口元を拭って車を降りる。黒崎も車を降りる、俺と黒崎は荷物を持って旅館に向かう。女将に部屋を案内してもらう。
「そんなところに突っ立てないで座れよ」
「あ、あぁ…」
広い和室に若干気圧されている黒崎。俺は腰を降ろし、食卓にある女将が用意してくれた茶菓子とお茶で長旅の疲れを癒す。黒崎は俺の向かいに座り、茶菓子を摘む。俺は本を読みながら夕飯までの時間を潰す、旅館に入ってから居心地悪そうにしている黒崎、最初は無視していたが、キョロキョロと落ち着きのない黒崎に俺は重たいため息を吐いた。。
「黒崎、こっちに来い」
俺は黒崎をそばに来るように手招きする、俺は隣に来た黒崎の頭を胡座をかいている膝の上に乗せる。
「眠たいなら寝ても良いぞ」
俺は膝の上の黒崎の柔らかい髪を弄る。まだ寝足りなかったらしい黒崎は数分経つと深い眠りに着いた。俺は本を閉じてすやすや寝ている黒崎をじっくり観察する、さっきは運転中だったせいで黒崎の寝顔を眺める余裕はなかったが、今ならじっくり黒崎の寝顔を観察することができる。
「やっぱりキレイな顔をしているよな」
アイドルや俳優だと言われも思わず信じてしまいそうなくらいキレイな顔をしている黒崎。
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