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それでも僕は
第16章 16※



「あぁ…ちょっと寝付けなかったからな」
俺は残っていた酒を飲み干す。
「そんなことより、黒崎…身体大丈夫か?」
「うん、大丈夫」
起き上がった黒崎は腰を抑えたが何とか身体を起こす。
「しわだらけだからそれに着替えて、居間に来い」
俺は黒崎に新しい浴衣を投げ渡し居間に向かい、女将に朝ご飯を頼む。朝ご飯の準備をしに居間を出て行った女将と入れ違うように黒崎が居間に入って来た。
「昨日はゆっくり見る暇なかったが…浴衣、中々似合っているじゃないか」
赤と黒の浴衣を着てやって来た黒崎、昨日は遅くまでヤッていたせいで浴衣姿の黒崎をじっくり見る暇がなかったが、改めて黒崎の浴衣姿を見て、様になっていると思う、黒崎は元々そこらのアイドルや俳優より顔やスタイルが良いおかげでこういう服が映える。
「…朝ご飯をお持ちしました、お運びしてもよろしいでしょうか?」
「……あぁ、運んでくれ」
じっくり黒崎の浴衣姿を見ていたら女将が朝ご飯を持って戻って来た、俺は声のした襖をほうを向く、俺に視姦され、居心地の悪さを感じていた黒崎は露骨にほっとする。
「では、ごゆっくり」
女将が居間を去って、俺と黒崎はやや遅めの朝ご飯を食べる。昨日の夜、激しい運動をした俺は女将が運んでくれた朝ご飯を一瞬で食べ終える。お茶を飲みながら黒崎が朝ご飯を食べ終わるのを待つ、ご飯を食べている黒崎の所作を観察していると、かなり育ちが良さそうに見える。黒崎が朝ご飯を食べ終わると少し居間でゴロゴロしたあと、俺と黒崎は散歩に出掛けた。
「ねえ…あのふたり格好良くない?」
「黒髪のほうは大人っぽくて素敵だけど、茶髪の子もすごい格好良い」
旅館の近場にある有名な観光地でもあるひまわり畑を黒崎と一緒に歩いていると観光客の女性が遠巻きに俺達を眺めている。別に注目を集めていること自体珍しくないが、黒崎と一緒のせいかいつも以上に注目を集めている。誰かから遠巻きに眺められるのに馴れている俺は女性達の視線を無視する、俺はチラッと黒崎のほうを見るが黒崎はそもそも自分に向けられている視線に気付いていない。自分に無頓着なのか、それとも他人に眼中にないのか…黒崎があまり自分のことを話そうとしないしないためどっちなのか分からない。
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