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それでも僕は
第19章 19★



俺は自分とケイの精液でぐちゃぐちゃになっているシーツを丸め、タンスから新しいシーツを出して取り替える。
「洗濯して来るけど、大人しく休んでね」
俺はキレイなったベッドにケイを寝かせて部屋を出た。俺とケイの服とベッドのシーツを洗濯機に突っ込んだ。
「そういえば忘れてた」
ケイとの逢瀬に夢中でクリスマスケーキを準備していたことをすっかり忘れていた、俺はキッチンに向かいケーキとミルクティーを準備して部屋に戻る。
「ゆう……遅いよ」
部屋に戻ると俺が戻るのを待ち侘びていたケイが不満そうにしている。俺はケイの可愛いわがままに苦笑する。
「悪い悪い、クリスマスケーキのこと忘れてた」
俺はケーキを切り分ける。ケーキの大きさの比率は俺が7でケイが3だ。
「……それだけで良いのか?」
「うん、久しぶりにご飯いっぱい食べたし、これくらいしか食べれないよ」
俺としてはケイにいっぱい食べてほしかったが…。少し残念そうな顔をする俺に、ケイは意味ありげな笑みを浮かべる。
「じゃあ、お腹が空かすために運動する?」
「運動?別にいい…」
俺は頷きかけて、遅れてケイの言葉の意図を悟り、顔を真っ赤にした。
「ケイ!!今日はもうしないって言っただろ」
「え~?一体何を考えたの?ゆう?」
真っ赤になって怒鳴った俺にケイは意地の悪い笑みを浮かべる。
「さっ早く食べよう?」
俺の反応を見て楽しんだケイはケーキ食べる。俺をからかうケイにクソガキや生意気と感じる前に、そんなケイも可愛いと思ってしまう俺は重症かもしれない。俺はやれやれとため息を吐いてケーキを食べる。美味しそうにケーキを食べる俺を見てケイはくすりと笑った。



ケイと過ごしたクリスマスは、日々男達に躰を売って精神を擦り減らしている俺にとって大きな助けになった。明日からまた頑張ってケイの手術費用を稼ごうと俺の隣にいるケイを見て強く覚悟し直すことができた。



けど…ケイを裏切ってるくせに幸せを感じている俺に運命は残酷だった。幸せになる権利のない俺は…相応の罰を受けることになる。どうして俺は多くの男と躰を重ねたのにも関わらずケイの隣にいられると思っていたんだろうか?このあと…俺は…いや、俺達はこのあと地獄に叩き落とされる。
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