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それでも僕は
第8章 8☆






(あ…ヤバい、ドキドキする)
普段の落ち着いている雰囲気も良いが強引なゆうも良い。酸欠でぼーっとした頭でそんなことを呑気に考えていた。ゆうが俺を望むなら俺は苦しみも痛みもなんでも我慢できた。
「…っぷは!?」
長い間俺の口を塞いでいたゆうの口が離れる。ゆうの拘束から解かれた俺は数歩後ろに下がって、膝から崩れた。咳込みながら酸素を取り込む、酸欠になりがらももっとゆうとキスしたいと思った。
「…ご、ごめん、そんなつもりは…」
ゆうはぺたっとしりもちをつく。
「お、俺…ケイが遠くに行くのが嫌で…」
どうやらゆうは俺がスカウトされたと思ったらしい。ゆうの勘違いに俺はぽかんと放心する。
「大丈夫から落ち着いて…ゆう」
ゆうの元に向かいたいけど、足が笑っているせいで立ち上がることができない。ゆうが立てない俺を見て俺をお姫様抱っこする。普段がスマートなゆうだけあってかなり様になっている。
「……ゆう、心配しないでも、俺はゆうのモノで、俺はゆうにすべて捧げたいと思っているよ」
俺をソファーに寝かせ、離れようとしたゆうの手を握る。俺からゆうに何もできないかもしれないけど、俺のすべてをゆうに捧げたい。俺はゆうから幸せと生きる理由を貰ったのだから…。







クリスマスと言うことでいつもより気合いの入った夕飯を作るゆう。俺とゆうは豪華な夕食を取る。やっぱり先ほどの件を引きずっているのかどことなく元気がないゆう。
「……ケイ、ケーキ切り分けたよ」
ゆうは俺のほうに大きいケーキを渡す。
「……美味しい…」
「……紅茶淹れたよ」
ゆうが紅茶を置く、紅茶の良い香りが鼻孔を擽る。
「………食べないのか?ケイ?」
ケーキを食べる手を止めた俺を見て不安そうなゆう。ゆうは俺を気遣い過ぎて自分の好きな物まで俺にあげようとする。それだけ俺を大切してくれていると嬉しく思う一方、俺がゆうの好きな物を奪っていると言う罪悪感が沸き上がる。
「ゆう…あーん」
俺はゆうの口にケーキの切れ端を近付ける、ゆうは少し困った顔して口を開いた。
「ケイ…もしかしてこのケーキ嫌いなのか?」
「………じゃあゆうが食べさせてよ」
俺が差し出したケーキを食べ、悲しそうな顔をするゆう。俺は少し考えたあと、ゆうに食べさせてほしいとねだる。
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