この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
それでも僕は
第9章 9★




「おはよう…優斗」
「あぁ…おはよう」
優斗と暮らし初めて数ヶ月が経った、最初は遠い親戚みたいだった俺と優斗さんの距離も縮まり、今では歳の離れた兄弟のような関係を築いている。
「今日から中学生か」
優斗は味噌汁を装う俺の後ろ姿を見ながらしみじみと呟いた。いつものようにふたりで朝食を済ませる。
「……今日は遅くなるから早めに休んでろ」
「分かった、いってらっしゃい」
俺は優斗を見送り、食べ終わった食器をシンクに置いて自室で真新しい学ランに着替える。父さんと母さんが亡くなってどうなるかと不安になったが、ケイと優斗のおかげで俺は幸せな日々を送っていた。
まだ少し早いが家ですることもないため、俺は家を出てた。まだ冬の寒さが残る空気に身を縮めながら通い慣れない通学路を歩く。十数分歩くとこれから3年間通うことになる芝中学校に着いた。入学式の会場である体育館に向かう。
「……まだ人少ないな」
早く来たせいで人が少ない。俺は空いている席に座る、手持ち無沙汰になった俺はケイからメールが届いてないか確認する。俺がケイにメールを送るとケイは今から学校に向かうところらしい。
「隣、良いか?」
銀髪の男が俺の隣を指す。
「あぁ、良いぞ」
いかにもチャラチャラした軽そうな男は俺の椅子に腰を降ろした。
「俺、八木 宏(ヤギ ヒロ)って言うんだけど、お前は」
「南 優馬…よろしく八木くん」
「宏って呼び捨てで呼んでくれ」
「分かった」
「俺も南のこと名前で呼んで良い?」
「別に構わないよ」
俺は宏の相手をしながらケイにメールを送る。体調はどうか?などややお節介気味のメールを送る俺にケイは律儀に答える。その横顔を宏が興味深げに見ていた。
「なんかにやにやしてたけど、何?彼女?」
「まあそんなものだよ」
宏の質問に俺は適当に答える。宏は長めの銀髪を弄る。
「へぇ…優馬ってイケメンだからモテそうだし、いるよなそりゃ…」
宏は納得納得と頷く。続々と新入生が入って来て賑やかになる。教職員や生徒会や在校生も次々体育館に入って来る、名残惜しいが俺はスマホを仕舞い入学式に集中した。



「なあなあ…一緒にクラス見に行かない?」
「別に良いけど」
入学式が終わると宏と一緒に昇降口前に張り出されてるクラス表を見に行く。
/219ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ