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第8章 お披露目パーティー

壁際にソファーが並んでいて、ひろ～いリビングに立食パーティー用のテーブルが2つだけ。

ひとつにはヨーロッパ高級ブランドのグラスとシャンパンやワイン、最近は入手困難な国産高級ウィスキーなどのアルコール類にソフトドリンクも用意されている。

もうひとつのテーブルは、やはり高級ブランドのプレートにキャビアなどの高級食材をふんだんに使ったオードブルが並んでいる。

やっぱり本物のセレブなパーティーは違う……身内や友人の結婚披露宴しか知らない夏希がそんなことを思いながらテーブルを見ていると、夫人が「料理はデリバリーのを器に並べただけなのよ」と言って艶然と微笑む。

奥さん素敵……私もこんな大人の女性になれるかな……。

気品だけでなく大人の色気も感じさせる夫人の姿に夏希は一瞬恥ずかしさを忘れて憧れの眼差しになる。