この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Honeymoon
第9章 三夜…宵闇に溶ける
暗くて良かった。
けれどいきなり、この人はまたこんな恥ずかしい事を聞いてくる。
遥さんが頭を下げて私の耳に軽く触れた。
柔らかくて少しだけしっとりとした彼の唇。

「隠しても無駄。 そん時何考えてた? 俺は優しかったか」

低くて小さな声。
呪文みたいに直接頭に響いてきた。
そんな所で話さないで。

「ん……遥さんは優しくな…いです」

「だから自分でする時位の俺は優しくしたのか?」

不思議とそうじゃない。
何故なのか自分でも分からなかった。
遥さんは遥さんで変わらない。

「……いえ…やっぱり少しだけ意地悪、で」

私に顔を寄せたそのままの位置で、私とは違う意味で彼の声が震えた。

「また引っかかる」

「………」

……また遊ばれた?

「あっ、いえ! でも、一度だけ……で、って、遥さんってば!」

波止場の柵にもたれて自分の腕に伏せてる彼。
もう止めろ、と言わんばかりに私に向かって手のひらを向けた。
そもそもだけど、遥さんって笑い上戸。

「だ…って私、今遥さんと、しか……」

恥ずかしい。
言い訳になってない。
なってないけど、なんか悔しい。

「あー…だろうな」

だろうな…って。

「……どういう意味ですか」



/122ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ