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サイドストーリー10
第4章 キスのあとで・・・
「すごい!」

8人乗りのキャビンは贅沢にも1グループずつの乗車で
思った以上に広い空間に先輩と二人きり。

「先輩!チューしてください!」
「は?」
「観覧車でよくカップルがするじゃないですか!」
「しねーよ!」

相変わらず冷たい先輩は想定内で
「じゃぁいいですよっ!」
たとえ二人きりのキャビンの中だったとしても
ガラス張りの所でキスなんかしてくれるはずはない。

でもいいの。
みなとみらいの夜景を見に連れてきてくれただけで
すごく幸せっ!

360度の夜景は私の心のなかみたいにキラキラしてる。

たった5分の空中散歩はあっという間に終わってしまった。
キャビンを下りてもフワフワしている私に
先輩は苦笑いをしながら手を差し出した。
「桃花!転ぶぞ」
私はその手にしがみつく。
先輩から差し出してくれた手は温かくて
「このまま帰っちゃいます?
ちょっと散歩でもしませんか?」
なんてわがままを言ってみる。

「だめ」
「ですよね・・・」

ここに連れてきてくれただけですごくうれしい。
先輩は人混みとかだいっきらいだから
ホントは来たくないはずだもんね。

それなのに、駅のほうとは反対方向に引っ張られて・・・
「先輩?」

「観覧車も乗るんだろ?」
「え・・・」
「ほら」

先輩がニヤッと笑って、チケットをひらひらさせる。
私は急いでさっき先輩が買ってくれたチケットを見れば
観覧車とのセット券で・・・

「先輩!」

「ほら行くぞ!てっぺんでチューするんだろ?」


END****
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