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第12章 Love１１：共有する男

下半身がガクガクと震える程の気持ちよさだった。まるで自分の身体ではなくなってしまうかのような、怖さが込み上げてくる。

「そこ…ベロ入っ…ダメダメダメダメっ…」

冴島さんの舌がニュルンと入ってくると、私の口の中を好き放題に動き回り始めた。ハァハァと吐かれる息が、冴島さんの興奮を直接私に伝えてくる。

「あめぇっ…あぁて…ぇんになっひゃうっ」

乳首をキュゥッと強めにつままれて、一気に快感の頂点に飛ばされてしまった。

「っっっっっふっ！…………………」

突然宇宙空間に投げ出されたような感覚だった。息も出来ずにその気持ちいい空間を漂う。



動き続けていた三つの舌と六個の手が、その宇宙遊泳を邪魔するようなさらなる快感を呼び起こそうとしていた。

止まっていた呼吸が再開し始めると、冴島さんが私の首筋に歯を立てた。

「…ぁあ…ああぁ……やぁああぁあぁっっ！！」

雄叫びのような声と共に、クリトリスを吸っていた男を水浸しにする程の体液を噴き出してしまっていた。

でもそんなことには構っていられなかったんだ。

なぜなら、倒れ込んだ先で腕に触れた冴島さんのおちんちんが欲しくて欲しくて堪らなくなっていたから。


（ドロドロに蕩けた私の中に入れて欲しい。）