この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
blossom
第16章 Love15:焦らす男
「さくらはそれでイクの?」
「イッてもいい?もうイッていい?イクよ…」
胸を揉んでいた左手に力が入って、自分の爪を立てて形が変わる程に鷲掴みにしていた。
「あぁあっイクッ…イクッ…イッ…」
背中がピンと弓なりになって、片足はもう立ててもいられなくなる。
(今度こそイカせてくれるんだね…)
自分の手で呼び起こされたものだろうが何だって良かった。とにかくもう、ずっとすぐ傍にある絶頂感を手に入れたかった。
息もせずに集中する。
もう我慢できない…
イク…
無情にも、私の手首は涼くんに掴まれ、宙に浮いていた。
気が遠くなりそうだった。
小さな雫が一粒垂れて起こる、僅かな快感の波紋だけ味わうことができたような気がした。
ただただ悲しくて、嗚咽をあげて泣いてしまう。
こんなに悲しい気持ちになるなんて。
流れる涙を拭うこともせず、ただただ小さな波紋の余韻を少しでも味わおうとしていた。
「さくら」
涼くんが握ったままだった手首をベッドに押しつけた。胸を握っていた手も同じようにベッドに。
そして、濡れ続けている頬に唇を寄せた。
「泣かせてごめんね」
涼くんのそんな言葉にも、何故かまた涙が出てしまう。
「イッてもいい?もうイッていい?イクよ…」
胸を揉んでいた左手に力が入って、自分の爪を立てて形が変わる程に鷲掴みにしていた。
「あぁあっイクッ…イクッ…イッ…」
背中がピンと弓なりになって、片足はもう立ててもいられなくなる。
(今度こそイカせてくれるんだね…)
自分の手で呼び起こされたものだろうが何だって良かった。とにかくもう、ずっとすぐ傍にある絶頂感を手に入れたかった。
息もせずに集中する。
もう我慢できない…
イク…
無情にも、私の手首は涼くんに掴まれ、宙に浮いていた。
気が遠くなりそうだった。
小さな雫が一粒垂れて起こる、僅かな快感の波紋だけ味わうことができたような気がした。
ただただ悲しくて、嗚咽をあげて泣いてしまう。
こんなに悲しい気持ちになるなんて。
流れる涙を拭うこともせず、ただただ小さな波紋の余韻を少しでも味わおうとしていた。
「さくら」
涼くんが握ったままだった手首をベッドに押しつけた。胸を握っていた手も同じようにベッドに。
そして、濡れ続けている頬に唇を寄せた。
「泣かせてごめんね」
涼くんのそんな言葉にも、何故かまた涙が出てしまう。