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blossom
第21章 Love20:執着する男
「あぁぁあぁ…いくぅう…」

つま先でブリッジするようにして、またイッた。汗だくになっているおでこに、振り乱した髪が張りつく。

「子供たちが起きちゃうよ」

優しく乱れた髪を直そうとしてくれるけれど、すぐまた頭を枕に押しつけてしまいグチャグチャになる。

ボタボタと潮がお尻を伝ってベッドを濡らした。

「あ、忘れてた」
夫は独り言みたいにそう言うと、突然私の内ももをペチンと叩いた。

「ひぃっ…やぁああっ」

「気持ちいいの?」
反対の内ももをまた叩かれた。

「ぁあ……あぁ……やぁ…イぃクぅぅ…」


「変態」

そう言った夫に、突然手で口を塞がれた。そして何かを私の口に突っ込むと、電気を消して部屋を出て行ってしまった。

なんとかバイブを止めようと身体の向きを変えると、身体が支えきれずベッドから落ちてしまった。口の中に詰められたものを取り出すと、さっき私が履いていたショーツだった。



イキたくないのにまたイク。


(拓人さん…)



「ママッ」

ドアを開けて戻ってきた夫は、私の有様に驚いていた。駆け寄るとすぐにバイブのスイッチが切られた。

「ごめんね、あっちでガタガタ音が聞こえたから、どっちかが起きたかって焦っちゃって…」

縛られている両手で、抱き起こしてくれた夫にしがみつく。


「うぇぇっ…ぇえ…ん…」

なぜだか分からないけれど、涙が溢れて言葉が出なかった。
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