この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
blossom
第21章 Love20:執着する男
「こんな風に余裕がない所、本当は見せたくないんだけど…」
「余裕なんて…私だって全然ないよ」
「いや、本当に。でも、嫌わないで聞いて欲しいんだけど…」
「うん」
冴島さんの胸から顔を上げて、その茶色い瞳を見つめる。
「例えば、お子さんがもっと大人になって、成人して就職して…」
「うん…」
「独立して、結婚したりしてさ」
(りっくん、お嫁さん来てくれるのかな?)
「ちょっとまだ想像もできないけど」
「そうだよね。でも、それくらい先になって、さくらさんがお母さんを卒業できたら」
「私…おばあちゃんになっちゃうね、その頃」
「僕に独り占め…させてくれるかな?」
冴島さんの目は真っ直ぐ私を見ている。
「おばあちゃんでもいいの?」
「いいよ。」
「ふふふ、本当かな?」
「嘘だと思ってる?」
「だって…あと15年としても…50歳!?」
きっとこの胸もシワシワになってる。そんな私、冴島さんに愛してもらえるはずがない。
「悪くないよ」
「そうかなぁ」
「そこからの50年、二人きりで過ごせるなら最高だな。いや…45年か?自分の歳、忘れてた」
大笑いしながら抱き合う。そして、唇を重ねる。舌を絡ませず、ただただ何度も唇を重ねた。
「愛してる」
愛おしい人の唇が、私の身体中に触れていく。シャワーを浴びる前に、もう一度天国へといざなってくれた。
「余裕なんて…私だって全然ないよ」
「いや、本当に。でも、嫌わないで聞いて欲しいんだけど…」
「うん」
冴島さんの胸から顔を上げて、その茶色い瞳を見つめる。
「例えば、お子さんがもっと大人になって、成人して就職して…」
「うん…」
「独立して、結婚したりしてさ」
(りっくん、お嫁さん来てくれるのかな?)
「ちょっとまだ想像もできないけど」
「そうだよね。でも、それくらい先になって、さくらさんがお母さんを卒業できたら」
「私…おばあちゃんになっちゃうね、その頃」
「僕に独り占め…させてくれるかな?」
冴島さんの目は真っ直ぐ私を見ている。
「おばあちゃんでもいいの?」
「いいよ。」
「ふふふ、本当かな?」
「嘘だと思ってる?」
「だって…あと15年としても…50歳!?」
きっとこの胸もシワシワになってる。そんな私、冴島さんに愛してもらえるはずがない。
「悪くないよ」
「そうかなぁ」
「そこからの50年、二人きりで過ごせるなら最高だな。いや…45年か?自分の歳、忘れてた」
大笑いしながら抱き合う。そして、唇を重ねる。舌を絡ませず、ただただ何度も唇を重ねた。
「愛してる」
愛おしい人の唇が、私の身体中に触れていく。シャワーを浴びる前に、もう一度天国へといざなってくれた。