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blossom
第23章 Love22 : 桂木さくらという女
夫の私への強すぎる愛情と執着。
冴島さんとのめくるめく快感の嵐。

私はどちらも手放さずに済む。
その公認を得たということだ。


晴れ渡った空を見上げる。
頭を整理しようと思っても、何も考えられなかった。


「さくら」

夫の声が耳を通り抜ける。


「車に荷物を置きに行かない?」

「ぁ…うん…」


子供たちに声をかけて、お弁当箱や折りたたみテーブルを夫が持ち上げた。私はバドミントンのセットを持って夫の後について行く。

さっき冴島さんと会ったのとは別の駐車場。

夫は後ろから荷物を積み込み、私は中に乗り込みサードシートにラケットを置いた。


バタン
勢いよく閉めると、夫は私のいる車内に乗り込んできた。

両手をかけてパンツを下ろそうとしてくるのを、必死で押さえる。

「ダメ、パパ、嫌っ」

「見るだけだよ。ちょっとだけ見せて。」

見るだけで済むはずがない。
荒らげた息を私に吐きかけながら、太ももの辺りまで下げられてしまった。

(あぁ…こんなに私に興奮している。他の男と繋がってたところを、こんなに見たがってる。)

「はぁ…はぁ…こんなにかわいいのに…はぁ…」

異常な夫の興奮状態は私にも伝播し、夫を押さえていたはずの手は、私の口元で大人しくショーツまで脱がされるのを待っていた。

夫の熱い息が直接かかる。


指先で開かれるだけで、プチュウッと音をさせてしまうほどに、既に水分を帯びていた。
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