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blossom
第23章 Love22 : 桂木さくらという女
夫は私の顎を掴んで自分の方に向けた。
「言って。どこが気持ちいいの?」

私の感触を味わうかのようにゆっくりと抜き差ししながらも、夫の目は私を捉えていた。

「……んん」
唇を噤んでその言葉を口にするのを拒む。

「かわいいね、さくら」

そう言うと、夫は舌でその噤んだままの口を舐めた。

「あぁ…ダメだよ…なんでそんなに締めつけるの?」

立て続けに二人の男に貫かれ、私は敏感になっていたのだろうか…

夫を受け入れている私の入口は、自分でも気づかないうちにうねうねと夫を締め付け奥へと引き込もうとしていた。

「さくらっ…」

知らぬ間に緩んだ唇から夫の舌が差し込まれる。ベロベロと口の中まで犯すように舐め、徐々に夫の動きが早くなる。

「愛してるよっ…さくら…さくらっ…あぁ…」

ビュビュッと私の中に勢いよく精子が吐き出されていく。

(かわいい人…)

夫の首に手を回し、後頭部を撫でてあげる。

「さくら…愛してるよ…」

「もう子供たちのところに戻らないと」

身体を離すと、夫が私の中から抜け落ちた。体勢を変えようとすると、トロリと中から垂れる感触。

夫がそこに顔を近づけてじっくりと見ている。

「いやらしいね…ほら…」

「もう拭かせて、パパ」

「いいから、見せてよ。あぁ…垂れちゃう…」
大きく開かれた足の間から離れようとしない。

「ねぇ、本当に!もお!」

何の気なしに車の外を見ると、人が立っていた。慌てて足を閉じようとする。

車の正面にいたのは冴島さんだった。
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