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満たされないシェアハウス
第5章 ダ・レ
「俺、先にもどってるから」

まだ
虚な私の中から
おもちゃを取り出すと
冬馬はそう言って
辰巳の元へと戻ってしまった

そして私は
ドアが閉まる音を聞いて
床にへたり込んだ

何…なんなの…?
私が黒田さんと
セックスをしたのかどうか
確かめたかったの?
それとも
セックスをした日
どのくらいおもちゃの効果があるのか
知りたかった?

なんなのいったい…

優しいのか
優しくないのか
よくわからないよ

そんな冬馬を
好きになっちゃったあたしは
どうすればいいのよ

なんだか
やるせなくて
私はそのままシャワーを浴びた

もう部屋に戻って
このまま寝てしまおう
そう思いながら
こたつのある部屋に戻ろうとすると
辰巳と冬馬の会話が聞こえて来た

「今は?」

「おらへん。ええ子おったら紹介してな」

「年下だろ?」

「もちろん」

もちろんって…
はぁ…聞きたくなかったな

「あ、そうだ。琴姉、誰とも付き合ってないよな?」

「多分。なんで?」

「いや…そういえば琴姉は逆に年上ばっかなんだよな」

「へー…」

や、やだ
なんだか私の話をされるのが嫌で
私は慌てて部屋に入った

「あースッキリした」

「あ、大丈夫か?」

「うん、平気」

「もう飲むのやめろよ。
すぐ酔うんだから」

「わかった。
あたし、明日早いからもう寝るけど
辰巳泊まるよね?」

「いや、帰る。
ここから出勤すんの遠すぎ」

えっ!泊まらないの?
冬馬と二人きりになっちゃうじゃん!

「泊まりなよ!
早起きすればいいじゃん」

「ぜってー無理。
こっちからだと超満員電車」

「えー」

あれ?
こいうい時
必ず口を挟む冬馬が黙ったまま横目で見てる

ちょっと変な空気…

それから辰巳は
さっさと身支度をして冬馬に声をかけた

「じゃあ琴姉よろしく」

「任せとけ」

任せとけって…
と思いながら
辰巳を玄関で見送ると
「クシュン…」
湯冷めしたのか
くしゃみが出てしまった

「ちょっと寒いよな。
こたつ入った方がええんちゃう?」

どうしたの?
冬馬の声はすごく穏やかで
さっきとは別人のように優しい

「でももうお布団に…」

い、いや、だめだ
冬馬がまた部屋に来るかも知れない
だったら
冬馬か寝ちゃうまでこたつに…

「あ、やっぱり
こたつに入ろっかな。
お布団冷たいし」

「せやな」
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