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第15章 　ホリデー

　…
　代金を支払い、頼んだ商品を待つ二人。

　優夏は、高橋が手に持つビニール袋を見た。
　大きく膨らんだビニール袋から、長ネギが飛び出しているのが見える。
　“イケメンで、料理もするのか…”
　“モテ要素、高すぎる”
　“仕事も出来そうだし…”
　“稼ぎもいいんだろうな”
　“にしても、高級肉のしゃぶしゃぶとは…”
　“羨ましい…”
　優夏は、格差の違いを痛感していた。

「はいっ、おまちどうさま」
　商品は、同時に出てきた。
　二人は商品を受取り、店を出た。
　…
　目的地が同じ二人は、並んで歩いていた。
　買い物袋を下げて、家路に向う二人。
　はたから見れば、カップルにしか見えないであろう。
　優夏は、気恥ずかしさを感じていた。

　片や高橋は、気さくに話しをしてきた。
　フルネームは、高橋 隼斗（たかはし はやと）。
　年齢は28歳で、会社勤め。
　趣味はキャンプ。
　特技は料理で、人に振る舞うのが好き。
　交際歴1年になる彼女あり。

　ここで優夏も、初めて名前を名乗った。
　そして、付き合って3ヶ月の彼氏がいると告白。

　それから二人は、他愛も無い話しをしながら、帰路についた。