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第17章 　セクシャル テイスト

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　　16：53
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　～ 電車内 ～

　優夏は打合せのため、イベント会場となる店に向かっていた。

　座席に座り、資料に目を通す優夏。
　その顔に、余裕はなかった。

　当初は、小林と合流して、その店に出向くはずだった。
　だが小林から連絡がきて、間に合いそうにないので、一人で行ってくれとのこと。
　そもそも優夏は、イベントの打合せということを、したことがなかった。
　小林は、今回はただ会場を借りるだけの、簡単な話だからと言っていたが、1人という心細さに、優夏は緊張していた。

　資料に目を通した優夏。
　内容は、ある会社の部署の打上げ。
　参加人数は、4名。
　時間は、19時～21時。
　飲み物は、フリードリンク制。
　食べ物は、持ち込み（下請けが発注済み）。
　イベントとして、簡単なゲームを用意。
　そのための司会者も、用意されてる。
　それらについても、下請けに発注済となっている。

　内容を確認し、優夏は思った。
　“なるほど、下請け業者に頼んだんだ…”
　“イベント内容が書いてないけど…”
　“人数も、4名と極端に少ないし…”
　“部長が担当なのも、気になるな…”
　疑問と不安を抱く優夏。

　そんな事を考えているうちに、電車は目的の駅に着いた。