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第18章 　アウェイク

　シャワーを終えた優夏は、リビングにいた。

　白いTシャツに、モコモコのルームパンツ姿の優夏。
　気になるのは、Tシャツに浮かぶ乳首。
「なんか、恥ずかしいんだけど…」
　そんな感情を抱きながら、室内を見回す優夏。
「それにしても、広いわね」
　40畳はあると思われるリビング。
　高級そうな家具にソファー。
　大きな窓から見える街並み。
　“私んちの何倍あるのかな…”
　“これが、セレブってやつなのね…”
　優夏は改めて、格差の違いを感じていた。

　ベランダに出て、街並みを眺める優夏。
　駅がすぐに見える。
「駅まで、5分ちょっとってとこかしら」
「このマンション、いくらするのかな？」
　などと考えていると、近くのビルの非常階段に人影を発見。
「んっ！？」
　体型からして、男性と思われる。
　目を凝らすと、双眼鏡でこっちを見ているようだ。
　“えっ！まさか見られてるっ？”
　ノーブラTシャツ姿の優夏は、慌てて中に入った。

　優夏を見ていたかは分からない。
　だが、この高層マンションを見ていた事は確かである。
　“なんか気味が悪いわ…”
　“まだ、昼まで時間あるし…”
　“もう少し、横になろう…”
　優夏は、寝室に戻ることにした。