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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第5章  催眠術ショー
 …
 異常な盛り上りをみせる会場。

 珍斉の発した❝ノーハンドオナニー❞という言葉に、観客達はいきり立つ。
 対して優夏は、気が気でない思いであった。
 “なにをする気なの…”
 体の自由を奪われた優夏は、不安要素しか感じない。

 その❝ノーハンドオナニー❞について、珍斉から説明が始まる。
『これからわしは、優夏さんに手を触れることなく、快楽を与えていきます』
 そう言うと珍斉は、オモチャのラッパを取り出した。
 そして、そのラッパを軽く吹いた。
♪プー
『優夏さん、貴女はこのラッパの音を聞くと、気持ち良くなります』
「なにを言ってるの?」
 不安と恐怖を感じ、怯える優夏。

 そんな優夏を見つめながら、珍斉はラッパを吹いた。
♪プーーー
 クラシック音楽が流れる会場に、オモチャのラッパの音が鳴り響く。
 すると優夏の体に、異変が起きる。
「あぁっ…」
 体奥から感じる心地よさに、優夏の口から声が漏れる。
 ラッパの音が鳴りやむと、体に走った心地よさも消えた。
 “今のはなに?”
 自分の体に起きた現象に、優夏は驚いていた。

 珍斉はニヤリと笑い、もう一度ラッパを吹く。
♪プッ…プーーーー
「あっ…あぁぁぁぁ」
 再び、体に巡る快感。
 優夏の口から漏れる声は、性的快感を知らせるものであった。
 “やだっ!…うそでしょ”
 この快感がラッパの音によるものだと、確信する優夏。

 そして、この状況が非常に危険であると確信した。
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