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馨の彼女なんてならない!
第1章 とっくにフラれてる

「俺ら 別れようか」
「うん…」
「何でそんなに あっさりしてんの。
本当はとっくに冷めてたんだな。」
本当に俺のこと好きなん? そう聞かれて
疑うならもう疲れるから 一緒にいたくないよ。
いつになれば 空気のような隣にいても安心する
彼氏に会えるのかな。
「違うよ」
足掻いてもやり直してくれないでしょ?
未練たらしい女で終わりたくないの。
貴方を引き留める言葉を言いたいけど浮かばないの
何言っていいかわからない。
可愛くすがり付いて別れたくないとか言いたい。
でもそんなキャラに自分は当てはまらなくて…
本当は別れたくないよ。
でも彼に背伸びして
本当は好きじゃない野球の話、
服装も変えて頑張ってみたけど
大人しい女を演じても疲れてきた
元カノはここまでしてた…とか比較しないでほしいと
何度かお願いしたんだけどな、伝わらなかったね。
そこも しんどかった。
かかとには 皮の破れたヒールの靴擦れの跡。
別れたときには少し どこかでほっとしたな。
江坂 三玲えさか みれい
30才にして彼氏にフラれてしまった。
「うん…」
「何でそんなに あっさりしてんの。
本当はとっくに冷めてたんだな。」
本当に俺のこと好きなん? そう聞かれて
疑うならもう疲れるから 一緒にいたくないよ。
いつになれば 空気のような隣にいても安心する
彼氏に会えるのかな。
「違うよ」
足掻いてもやり直してくれないでしょ?
未練たらしい女で終わりたくないの。
貴方を引き留める言葉を言いたいけど浮かばないの
何言っていいかわからない。
可愛くすがり付いて別れたくないとか言いたい。
でもそんなキャラに自分は当てはまらなくて…
本当は別れたくないよ。
でも彼に背伸びして
本当は好きじゃない野球の話、
服装も変えて頑張ってみたけど
大人しい女を演じても疲れてきた
元カノはここまでしてた…とか比較しないでほしいと
何度かお願いしたんだけどな、伝わらなかったね。
そこも しんどかった。
かかとには 皮の破れたヒールの靴擦れの跡。
別れたときには少し どこかでほっとしたな。
江坂 三玲えさか みれい
30才にして彼氏にフラれてしまった。

