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第2章 幕開け

「謀反ですって、父上は謀反の罪で殺されたらしいわ。馬鹿らしい。あれほど清廉で、国王さまにも心底から忠誠を誓っていた方に二心などあるはずがない。それも、何のお調べもなく、いきなり殺害して屋敷ごと焼き払うなんて」




　国王さまは狂ってしまったのかもしれない。頭がおかしくなって、忠臣と奸臣の区別もつかなくなってしまったのではないか。