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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第10章 花明~はなあかり~
 守り役の尚宮が背後から近づき、そっと二人に傘を差し掛ける。




「お解りになりましたか? 雨が降っているときは、お花に水やりは必要ありません。お空の神さまが王子さまに代わって、お水を上げてくれますゆえ、水やりはお休みしましょうね」
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