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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 別宮にも、ささやかながら庭はある。今、彼は回廊に立ち、緑の葉を付けた樹木の枝先を見ていた。枝先に二羽の小鳥が羽を休めている。つがいだろうか。緑色の綺麗な鳥だ。
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