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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 煌めく星たちの狭間で、銀蒼色の月が清(さや)かな光を地上に投げかけている。どこか暖かみのある月の光は、あの男を彷彿とさせる。




ーどうか、私がいなくなっても、今夜あの空に輝く月のように、この国を広く照らす聖君とおなり下さいますように。
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