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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 翌日の朝、思わぬ者が義禁府の牢を訪れた。その時、ソファは食事の最中だった。底が透ける薄い粥には具もなく、後は青菜のおひたしだけという粗末な食事である。それでも、生きるためには食べなければならない。彼が残した最後の言葉を守るために、最後まで誇りを失わずに生きると、ソファは決めていた。
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