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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 ヒョルの顔がみるみる紅く憤怒に歪んだ。



「生意気な。震えて泣いているかと思えば、国王に無礼千万な口をきくとは許しがたい」



 ソファは鼻で嗤った。




「誰が王ですって? 笑わせないで欲しいわね。私が朝鮮の王だと認めるのは、あの方だけよ。あなたなんか王だと思ったことは一度たりともない」
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