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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 ソファはこみ上げる涙を押し戻し、王子に笑いかけた。




「可愛らしいお花はありがたく頂きますが、やはり、お母上の大切な形見を頂くわけには参りません。ですゆえ」




 ソファはノリゲを両手で押し頂き、また燕海君へ差し出した。
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