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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
「はい、何でしょう」



 燕海君もまた畏まった様子で応える。ソファは頷き続けた。



「王の持つ力をご自分のためではなく、民のために使って下さい」



「王の力を、民のために使うのですね」
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