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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 言わずにはいられないのだろう。ソファは微笑み、深く頷いた。



「お約束します。あなたさまが王になられるその晴れの日を必ず拝見します」



 居室の扉が開いた。尚宮が入ってきて、ソファに告げた。



「そろそろ王子さまにはお帰り頂いた方がよろしいかと」
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