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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 それはソファ自身さえ、思いも寄らない罪状であり、およそ思い当たる節がないものだ。




 ただ一つ心当たりがあるとすれば、義禁府の牢内で面会に訪れたイ・ヒョルと口論になり、王の顔を傷つけたくらいのものである。あれは掠り傷としか言えないような、傷らしい傷ではなかったはずだ。
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