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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 ソファは尚宮が差し出した盆から、湯飲みを受け取った。器を手にしたその時、少し離れた前方に立つ黄尚宮が視界に入った。




 忠義者の尚宮は、自分の方が死人のような悲愴な顔をしている。ソファは尚宮に向かい、かすかに笑んだ。
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