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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 次に眼を開いた時、彼の前ー文机の向こうには淑媛が座っていた。蓮花の衝立を背に、薄紫の座椅子に座り王子に優しく微笑みかけている。




ー王の権力は自分の幸せのためではなく、民のために使うべきものです。どうか、ゆめ、そのことだけはお忘れにならないで。
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