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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第16章 雪の日の客人
「申し訳ありません。ちょっと目眩がして」



「それは良くない。この寒さだ、私が無理をさせたのだな」


「たいしたことはありません」



 言葉通り、ふらつきはすぐに治まった。次の瞬間、明華は小さな悲鳴を上げて両手で顔を覆った。
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