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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第16章 雪の日の客人
 見た目は老成している彼が赤くなりながら弁解するのは、どこか微笑ましい。この時、明華はこのお坊ちゃんが実際にはかなり若いことに気づいた。




 ひとめ見たときは、落ち着いた挙措から二十代半ば以降かと思ったのだけれど、恐らく漸く二十歳前後といったところではないか。
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