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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第16章 雪の日の客人
 どころか、ずっと以前から彼と出会うことが決められていたような気さえすると言えば、他人は笑うだろう。観相師は自らを占うことはできない。観相とは顔を通して真実を見極めることだ。しかしながら、鏡で自分の顔を観て未来を読もうとしても、不思議なことに混沌とした白い靄に包まれ、自分のゆく末は読めない。
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