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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第16章 雪の日の客人
 明華は眼を開き、虚空を挑むように見据えた。



ーお母さん、言いつけに背く私を許して。



 そう、明華は天意に逆らうつもりだ。ヨンが〝暴君〟になるという未来を必ずや変えてみせる。あの男の真実の姿を暴いて見せる。
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