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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第17章 王と女官
 彼は、なおも明華の意を探ろうとするかのように見つめ続けていたが、やがて、小さく息を吐いた。




「そなたであれば、信用できると見た」




 明華の全身に漲っていた緊張感が俄に解(ほど)けてゆく。彼女自身もまたホウと息を吐いていた。
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