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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第18章 清浄の音~未来へ
 崔明華と王城内で二度目の密会を果たしたのは、つい昨日のことである。かなりの時間を彼女と過ごし、椿の殿舎を出たときにはまた雪が降り始めていた。




 殿舎に入る前、夜空はよく晴れており、雪が降る気配はなかったのだ。つまりは、彼女と一つ室にいた時間は、空模様が変わるほど長かったともいえる。
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