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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第18章 清浄の音~未来へ
 彼女のいなくなった室の文机に、一輪挿しに入ったムラサキカタバミだけがぽつねんと残されていた。花はとうに萎れ、花びらが数枚、机に散っていた。




 彼は涙を堪えながら、拳を握りしめたものだ。
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