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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第18章 清浄の音~未来へ
 こんな時、一人部屋というのは都合が良い。相方がいたら迷惑になるし、第一怪しまれるから、夜っぴけ本を読み耽るなんて無理だ。




 明華は顔を上げ、室に填まった窓を見つめた。戸外は、うっすらと明るく染まり始めている。この分では、また貫徹になりそうだと欠伸をかみ殺しながら考える。
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