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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第18章 清浄の音~未来へ
 王室の子どもであろうと、庶民の子であろうと、眼の前に消えゆこうとしている生命があり、自分が助けられるものなら明華は迷わず救いの手を差し伸べる。




 明華はもう一度、王子の容態を確認した。大丈夫、脈も安定しているし、顔色も薔薇色に戻っている。発作を起こしていたときは滞っていた気の巡りも順調だ。
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