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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第18章 清浄の音~未来へ
 宮殿に帰り着いた時、既に浅い春の陽は、すっかり暮れていた。そろそろ王宮正門が閉まる刻限も迫っている。




 明華は袖から身分証明代わりの木牌を出し、門番に示してから宮殿内に入った。
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